ナワリヌイ氏の覚悟
ロシアで民主化運動を続けていたナワリヌイ氏が亡くなった。反体制と思われるだけで逮捕されるかの国で、堂々と反体制の声を上げ、何度も暗殺されかけ、拷問を受けながらも、最後まで志を曲げなかった。これは、アニメでも映画でもない、たった今この世界で起きた実際の話だ。ナワリヌイ氏の壮絶な生きざまに僕は深く心を打たれた。そして、なんだか彼が「仕事ってのは覚悟がいるんだぜ」と教えてくれた気がする。
僕は政治家でも軍人でもないからナワリヌイ氏のような大きなことは出来ないが、45歳の時に「自然を傷付けない建築を作る」って決めて作り始めたZEROPODがある。浦島太郎じゃないが、夢中で開発に取り組んでいるうちに月日が流れ、やっと完成した時には還暦。なんとなくゆるい達成感に浸かっていた気がする。「自然を傷付けない建築、ZEROPODを世界に広める!」という開発当初の夢はどうした?という氏の声が聞こえた気がする。
僕も人生後半戦。たとえわずか一ミリでもZEROPODが人類の進歩に貢献できるよう頑張る。やり始めた仕事は、覚悟を決めて最後まで全うする。大切なことを教えて頂いた。ナワリヌイ氏に合掌。